君が笑った
いつも何か大きな傷みを抱えて苦しんでいた君が心の底から笑った。
君が苦しい時は、僕も苦しい。
君が悲しい時は、僕も悲しい。
でも、君の傷みを変わってあげる事はできない。
僕はただ信じた。
君の心の重荷がいつか軽くなるようにと。
僕は祈った。
いつか君が心からの笑顔で笑えるようにと。
長い長い年月をかけて、君は自力で自分に戻ってきた。
たくさんの人の手を借りて、たくさんの人にアイスルという事を教えてもらい。
君は自分の力で自分の人生に還ってきた。
君はいつも困ったように笑っていたけれど、無理して笑う事はないんだ。
君の心からの笑顔は、僕を幸せにする。
なにかになろうとしなくていい。
特別な人間にならなくてもいい。
君が幸せで、僕は幸せ。
ただそれだけで世界は明るく照らされているから。